みらい想い出写真館

vol.102 : 未来倶楽部生田 音楽レクリエーションスタッフによる早春コンサート

 

未来倶楽部生田には、歌や音楽の好きなご入居者様が多数いらっしゃいます。その方たちにお喜びいただこうと、音楽レクリエーションの専門職員、松村、郷田、菅野の3名は、特別に早春コンサートを企画、開催することにいたしました。

 

2月7日、3時のおやつの時間です。食堂にお集まりいただいたご入居者様に、おやつとお飲み物が配られます。そこへ力強いバリトンの歌声が食堂中の空気を震わすように響き渡り、ナポリ民謡「オ・ソレ・ミオ(私の太陽よ)」を歌い上げます。コンサート開始の合図です。音楽レクリエーションのスタッフ3人は、普段のユニフォームを着替え、ドレスとタキシードを纏って登場します。郷田が歌(バリトン)を、松村、菅野はピアノの伴奏を担当します。簡単なご挨拶と歌の紹介をはさみ、コンサートは続きます。「城ヶ島の雨」、「初恋」、「出船」など、ご入居の皆さまには馴染み深い昭和の歌や、勇壮な「闘牛士の歌」(オペラ<カルメン>より)などバリトンの声質にとても合う選曲です。あるご入居者様は「私は主人と4年間イタリアで暮らしたことがあるの。その時に行ったオペラのことを思い出すわ。」と、懐かしそうに思い出を語っておいででした。コンサートが予定のプログラムを終了したとき、ご入居者様からたくさんの拍手とアンコールの掛け声が沸き起こりました。

 

音大で声楽を専攻し、さらに大学院を卒業した郷田は、プロのバリトン歌手としてステージに立ち、活躍した経験を持ちます。その当時、本人は多くの賞や名声への野心に溢れていたと述懐しています。そんな郷田の転機はイタリア留学時代に訪れました。地元のコンサートで出会った、ある無名の老人の生き生きした歌声に、郷田は思わず身体の芯から沸き起こる感情に突き動かされたそうです。さらに、その老人から本業は歯科医師であると聞かされたとき、深く心を動かされたと言います。その時、郷田は人々の心を震わせ、感動させることに大舞台や特別な賞、肩書はいらないことに気づかされたと言います。そして今、培った音楽の知識と才覚を活かし、未来設計のレクリエーションスタッフとして、ご入居者様のために働くことを決意した彼がいます。

 

郷田は、これからも音楽を通して、ご入居者様のお喜びのために活動してまいります。ご入居者様の拍手とアンコールが聞こえる限り、施設のステージに立ち、歌い続けます。

 

 

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