みらいのおはなし

未来倶楽部三郷弐番館で行われる 絵画レクリエーションの模様

リハビリ強化施設である未来倶楽部三郷弐番館では、ご入居者様が生き生きと暮らしておいでです。当施設は1階に「リハビリルーム」、2階には「作業療法室」が設けられております。その「作業療法室」では、さまざまなレクリエーションが各専門職員たちによって開催されています。ご入居者様は、それぞれお気に入りのレクリエーションに参加し、日々の生活を楽しまれておいでのようです。

「私も、もうトシでしょ。いつもやめようやめようと思っているんだけど、ここに来るとついつい描きたくなってしまうのよ。」そうおっしゃるのは、美術レクリエーションに参加されている96歳のご入居者様で、昔から絵を描くことがお好きな方です。その画法は、画用紙に下書きを取らずに、直接水彩絵の具で描き始めるというやり方です。下描きをしなくてもモチーフの構図やプロポーションがしっかり取れています。おそらく、身体の一部のように自然と絵筆が動き、頭の中で思い描いたイメージ通りに表現できる感覚が備わっている方なのでしょう。完成した絵は、あえて紙の白を残した背景が周囲の空気感を表し、モチーフを立体的に浮き上がらせる効果を生んでいるようです。

「皆さま、絵を描いている時は対象に集中していらっしゃるからか、とても静かに落ち着かれているんです。」美術と絵画レクリエーションを担当する下山が、常に大切に思っていることは、絵の上手い下手ではなく、気軽に参加していただき、表現することを楽しんでいただくことだそうです。「作品を作りあげる過程で、指先を動かして感覚を磨いたり、完成させる達成感を味わっていただいたりして、楽しくご参加いただければと思います。」と、話します。また、「施設内で過ごすことの多いご入居者様に、草花や小物など絵のモチーフを通して、季節の移ろいや自然の持つ生命力を感じ取っていただくことで、生活の中で刺激や潤いをお届けできればと思っています。」とも。

「絵を描くためには、よく観察しなくてはならないでしょ。大変だけど自然のすごさを感じるわ。でも、皆でやるからとっても楽しいわ。」と、別のご入居者様は採色を続ける手を止めずにお話しくださいます。ご自身で描かれた絵は居室へお持ち帰りいただき、壁に飾ったり、ご家族のご来設時に見せて団らんに華を咲かせたりと、完成後もお楽しみいただいております。

未来倶楽部の絵画レクリエーションに参加されている皆さま、これからも真っ白な画用紙に向かってご自身の中にあるイメージを表現し続けていってください。