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Vol.1 せんべいとアイスクリーム

二ヶ月前にA様が入居されました。先にご入居のB様が度々A様の居室を訪れるようになったのは、その頃からでした。B様はうつ病があり、食もとれない事が多い方です。

 

先日A様とじっくり話をする機会がもてた時、

 

「B様の訪問が負担になっている事はありませんか?」

 

と尋ねると、

 

「あの人は心の病気で、食事も食べられない時があり苦しんでいる。私一人位味方になって助けてあげないとかわいそうでしょう?この前も、私はせんべい、彼女は私があげたアイスクリームを、それはおいしそうに夢中になって食べたのよ。それを見た時、私は彼女の親になったような気がして支えてあげたいと心から思ったのよ」

 

と、とてもやさしい顔で話されました。

 

私は自分なりにB様の事を考え、接してきたつもりです。B様の子供になった気持ちで心配する事はできたかもしれませんが、親の気持ちになって相手を包み込むように接するというのは考えてもみませんでしたし、ずっと若い私にそれは無理だと思いました。しかし、心の病をもつB様にとっては、そんな風に接してくれるA様の優しさがうれしく大きな支えになっているのだと、この話を聞いて私もとても温かい気持ちになる事ができました。

 

 

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