スタッフの声

vol.75 : もらい泣き

4月、桜が満開になった天気の良い暖かな日のことです。
日常業務に追われ、なかなかお散歩にお連れすることができなかったのですが、その日の午後思い立ってスタッフ2名でご入居者様を2名ずつ、施設近隣の桜を見に車いすでお連れすることになりました。田んぼ道の静かで安全な道を、満開の桜の木があるところまでゆっくりとさわやかな空気を感じながら、車いすを押してゆきます。

 

その時、いつも物静かで口数の少ないE様が、目元をハンカチで押さえながら泣いておられました。私たちは驚き、心配して「どうなさったのですか?どこか具合でも悪くなりましたか?」とお伺いすると「いいえ、嬉しいんです。外に出たかったのよ。施設では窓から外を眺めることしかできないと思っていたから、外に散歩に連れていってくださるなんて思ってもみなかったの..」と話されて、喜んでおられたのです。

 

同行した私たちも、その涙にもらい泣きしてしまい、ご入居者様と感情を共有した瞬間でした。これからもなるべく機会を見つけて、外にお連れするようにしたいと思います。また、お一人おひとりと心を通わせるような介護をしなければいけないと、心に誓いました。

 

未来倶楽部
ケアスタッフ

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