スタッフの声

vol.62 : 空の食器

7月にご入居されたA様は88歳の女性の方です。右後頭葉皮質下出血で入院加療されていました。
また、アルツハイマー型認知症も患っています。ご入居前の事前情報では口からの食事摂取困難で、点滴(維持液)を継続しながらの退院となりました。

 

ご入居当時も点滴を施行していましたが血管も脆くなっており、今後点滴ができないようであれば…と、ご家族様からは看取りの話も出ていました。私たちは何とか体力を取り戻していただこうと食事摂取への試行錯誤を繰り返していました。お話し好きな方なので、まずは楽しく会話をしながら食事介助を行うことにいたしました。最初は点滴と並行しながら3割程度を召し上がっていただきました。そのうち施設生活にも慣れてこられたのかA様から笑顔が出始め、徐々に食事量も増えてきました。そして、今では3食を全量摂取されるまでになりました。

 

先日もご家族様が来設された折、A様がお食事を全量摂取されたことを大変喜ばれ、空になった食器をご覧になり、その食器をとても大切なもののように撮影までされていました。

 

何より嬉しかったことは、「この施設に入居できてよかった。一時期は最悪のことも考えていました。」と、喜びながら話されていたことです。毎日根気よくA様の介護と向き合ったことで、ご本人様にもご家族様にも喜んでいただくことができ、それによって私たちもひとつの達成感や、やりがいを感じることができました。

 

未来倶楽部
ケアスタッフ

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